私たちが暮らしている地球は現在、気候変動問題や資源の枯渇、水資源の問題、生物多様性の保全など多岐にわたる環境課題に直面しています。これらの課題に対処しない限り、キリングループが将来にわたって「食と健康」の事業を継続し、発展していくことはできません。
2008年10月、キリングループは環境方針を改定し、グループ全体で低炭素企業グループの実現を目指すことを宣言しました。2009年に策定した「低炭素企業グループ・アクションプラン」では、バリューチェーンを含む高い定量目標を掲げ、省エネルギー、省資源、水の使用量削減などの取り組みを着実に進めてきました。また、2010年には「生物多様性保全宣言」を発表し、生物多様性保全の取り組みも進めてきました。
キリングループは、原材料調達から消費・リサイクルという一連のバリューチェーンにおいて、事業を通じた直接的な影響だけでなく、サプライヤーや消費段階など間接的な形でも環境に影響を与えています。この影響は多様な環境課題とかかわっており、また影響の範囲はグローバルにおよびます。事業が拡大し多様化するなかで、私たちは「サステナビリティ(持続可能性)」の重要性を改めて認識しています。
自然の恵みを原料とし、自然の力と知恵を利用しているキリングループにとって、自然との共生、その恩恵の持続的な利用は経営の最重要課題のひとつです。
今後は、事業に伴う直接的な環境負荷の低減に努めると共に、サプライヤーやお客様をはじめとするさまざまなステークホルダーに対し、より積極的に働きかけ、また協力関係を築くことで、バリューチェーン全体の環境課題の解決に取り組み、事業の成長と持続可能な社会の実現を目指していきます。
キリングループは、機能分担会社であるキリングループオフィスに、キリングループの品質・環境マネジメントを統括する機能を移管・集約し、グループ全体の環境マネジメントの質的向上と環境ガバナンスの強化を目指して取り組んでいます。
また、キリングループでは、ISO14001に準拠した環境マネジメントシステムの構築を推進し、国内外のグループ各事業所で着実にISO14001認証を拡大してきました。さらに、事業所ごとではなく企業として統合された環境マネジメントシステムも推進し、2008年6月にキリンビールがビール業界初の統合認証を取得したほか、2009年5月には協和発酵キリンが統合認証を取得しています。
「低炭素企業グループ・アクションプラン」の方針を受けて、グループの主要事業会社は、自らの事業の特性を見据えた「環境チャレンジ宣言」を策定し、社会との約束のもと、各社の経営目標のなかに環境課題を明記して達成に向け取り組んでいます。