キリングループでは、持続可能な資源利用と調達先の生態系保全に向けた調達体制の構築を進めると共に、農地荒廃や自然破壊をなくす持続可能な農業を推進しています。2010年には、調達量の多い紅茶葉について、生物多様性に関するサプライヤー調査を開始しました。その結果、現在調達している茶葉の調達先の生物多様性に対する大きなリスクはないことが確認できています。
メルシャンでは、ワイン用ブドウの自社栽培畑「マリコ・ヴィンヤード」(長野県上田市)において、生物多様性保全に取り組んできました。マリコ・ヴィンヤードの対象地域はかつて大半が遊休農地でしたが、2003年に12.5haのブドウ農地として造成しました。造成にあたっては自然環境や景観に配慮し、元の地形を残すように努めました。また、環境負荷の少ない肥料や農薬を使用し、薬剤散布機をミストタイプに変更して、使用農薬量の低減に取り組んでいます。

キリンビバレッジでは、「午後の紅茶」の本格的な紅茶の味覚を発売以来25年間支えてくれた、スリランカの茶園に対する感謝の気持ちを込めると共に、さらに結びつきを深めるための社会貢献活動を実施しています。
一年を通じて茶摘みが行われるスリランカの紅茶葉農園では、そこで働く人々がコミュニティを形成し、家族の住まいや子どものための学校なども併設されています。しかしそこでは必ずしも教育環境が整っておらず、充実した図書室もないのが現状です。キリンビバレッジでは、2007年からこうした茶園の子どもたちに良質な図書を寄贈し、ライブラリーを作る手伝いをしています。
「午後の紅茶」にも使用されている茶葉を育むスリランカへの、感謝をかたちにする活動です。

ニュージーランドにあるライオンのワイナリー Wither Hillsでは、生態学的に非常に重要な価値を持つラランギ湿地の保全プロジェクトを継続しています。ワイナリースタッフと地元のエコロジストを中心に地域行政やニュージーランドの生物多様性基金とも協力し、在来植物の植え付けや国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅の危険性が高いと判断された植物種の保護活動を行っています。