キリングループでは、節水と水の再利用を徹底し、各工場での水の使用量削減を推進しています。
キリンビールでは、2010年の製造工程の水使用量を1990年比で総量56%、原単位で40%削減しました。ビール部門の水使用原単位の実績は、昨年度6.7m3/kℓでしたが、2010年は6.2m3/kℓまで低減させました。特に、神戸工場は、水使用の多くを占めるタンク洗浄水を局所的に再利用するなどの徹底した取り組みを推進しており、用水原単位は国内ビールメーカーの工場のなかでトップレベルとなっています。
また、協和発酵キリングループでは、淡水の資源効率※ を把握し、工場全体で冷却水の合理化を図っています。地下水の汲み上げ量の削減や、アルコール蒸留塔の冷却水リサイクルなどの温度・用途に応じた水の循環システムを構築して2007年に導入、使用量の削減を実現しました。
ライオンでは、すべての事業所で節水を徹底するとともに、州政府によるさまざまな節水施策にも参画することで、2010年には製品1ℓあたりに使用する水の量を昨年に比べ酒類事業では4%、飲料食品事業では7%削減しました。特にビール製造を行っているCastlemainePerkins工場では、2008年に州政府の補助を得て逆浸透膜技術を用いた排水処理施設を導入し、処理された水を冷却タワー、ボイラー、洗浄などに使用しています。これにより、かつて1ℓのビールを生産するのに9.5ℓの水を使用していましたが、2009年には2.9ℓ、2010年には2.38ℓまで削減し、世界最高水準の節水を実現しています。また、同社の牛乳工場では、最も効率的な節水技法を工場間で共有することで、水の原単位使用量を削減しました。
※ 淡水の資源効率 1,000kℓ/億円、1,000kℓ/ t 製品



英語のReverse Osmosis Membrane の頭文字からRO膜とも呼ばれます。水は通し、不純物は透過しないという性質を利用し、浄水や海水の淡水化などの幅広い分野で活用されています。