バリューチェーン全体でのCO2排出量削減に向けた中長期目標達成のためには、製造や物流、オフィスなどの自らの活動だけではなく、原材料調達から営業・マーケティング、廃棄・リサイクルなども含めたバリューチェーン全体のCO2排出量の実態を把握して取り組むことが重要です。
そのため、キリングループでは、LCA(Life Cycle Assessment)の手法を活用し、バリューチェーン全体における環境負荷の把握に取り組んできました。
2010年にはグループ独自の「バリューチェーンCO2算出基準」を策定し、バリューチェーン全体のCO2排出量の把握を完了すると共に、策定した算出基準の信頼性・透明性の確保を目的とし、株式会社トーマツ審査評価機構の第三者格付である『スコープ3』格付を取得しました。
バリューチェーン全体でCO2排出量を把握している企業数は、連結対象会社244社(国内66社、海外178社)のうち73社(国内34社、海外39社)です。
これはバリューチェーン全体のCO2排出量の約94%(約640万t/年)にあたります。


LCA
Life Cycle Assessmentの略で、製品のライフサイクル(原材料調達、製品の製造・使用・廃棄等)における投入資源、環境負荷およびそれらによる地球や生態系への環境影響を定量的に評価する手法です。
GHGプロトコル
1998年にWorld Re-sources Institute:WRIとWorld Business Council for Sustainable Development:WBCSDによって共同設立された、温室効果ガス(GHG)排出量算定と報告に関する基準を開発・利用促進する国際的取り組みです。
スコープ3
GHGプロトコルでは、3つの「スコープ(範囲)」(スコープ1、スコープ2、スコープ3)が温室効果ガスの算定および報告の目的上、設定されています。スコープ3は、事業者活動の結果発生する温室効果ガスのうち、その事業者が所有や管理をしていない排出源からの間接排出を示しています。