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トップコミットメント - ここ数年、キリングループは大きな変革に取り組んでいます。2006 年にキリングループ長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン2015(KV2015)」を発表し、純粋持株会社制に移行したのに続き、国内外での事業再編・M&A を進めています。規模の拡大に伴う量的拡大から、今後は質的拡大が課題ですが、「非連続の発想と実行」により着実に前進していきます。

事業を通じてのCSRの推進

キリングループが急速に姿を変えていっても、変わらないことがあります。それは、1907年創立以来、大切にしてきた「お客様本位・品質本位」という価値観です。常にお客様の声に耳を傾けながら、妥協せず品質にこだわり続け、「食の安全」と「お客様の満足」を追求してきました。“キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げていきます。”というグループ経営理念を掲げていますが、経営理念の実現のためには、財務面での成長の視点や公正・効率なガバナンスの視点だけでは足りません。持続可能な社会なくして企業は存続できませんので、企業価値の継続的拡大にはCSRの視点を持ち、事業を通じて社会的課題の解決に貢献する視点が重要だと考えています。

低炭素企業グループを目指して

私たちは事業を通じてのCSRをお客様、従業員、株主、社会という4つのステークホルダーの視点で取り組んでいますが、昨年はキリングループが共通のテーマとして何ができるのかを1年掛けて議論してきました。その結果、大地の恵みを糧とする企業グループに相応しい中長期的なテーマとして「低炭素企業グループ」の実現に向けて取り組むことに決めました。
これまでもCO2の排出削減の取り組みは製造・物流・営業の各段階で積極的にすすめてきましたが、私たちのめざす姿は単にカーボンミニマムのみならず、豊かさを実感できる簡素な暮らしや自然との共生も含めた社会の実現です。キリングループ単独で、この大きな課題を解決できるわけではありませんが、事業活動のすべてのバリューチェーンで取り組むことは「非連続の発想と実行」を基にした経営のイノベーションそのものであると考えています。工場など特定の部門の人だけの課題ではなく、従業員全員で考えていきたい。具体的な取り組み計画は、各事業会社の次期中期経営計画(2010〜2012年)に反映していきます。

グローバル化の推進と人材育成

もちろん、取り組むべき課題は他にもたくさんあります。急速にグローバル化をすすめる中、キリングループの成長を支える最も大切な資源は人材であると考えています。中長期の視点に立って経営目標を達成するためには「人重視の経営」を基本に、「多様性」、「国際性」、「経営力」のある組織となるべく人材育成に注力していく必要があります。また、2005年には国連グローバル・コンパクトに参加表明していますが、事業活動をすすめる上での行動指針のひとつと位置づけ、グローバルな課題解決にも取り組んでいきます。
2009年度もグループ一丸となって経営理念の実現に向け、更に進化した取り組みをすすめていきます。

キリンホールディングス株式会社 代表取締役社長 加藤 壹康

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