[ページの先頭です。]

ページ内を移動するためのリンクです。

研究員のご紹介2017年度研究員と研究テーマ

写真

チョウ ヌ ヌ エイさん Chaw Nu Nu Aye

  • ミャンマー出身
出身国での所属
保健・スポーツ省 食品・医薬品管理部副部長
研究テーマ
アフラトキシン産生カビのスクリーニングとトキシン分析
研究室
食品安全研究領域 食品化学ハザードユニット
アドバイザー
久城 真代 ユニット長
写真 写真

コメント

ミャンマーでは約4,000万人が田園地域で農業に依存しています。アフラトキシンは農作物に関する食品安全の大きな問題の一つになっていることから、私の研究的興味は特定の食品におけるアフラトキシンのレベルを分析することです。私はミャンマー政府の食品安全規制当局で中間管理職にあるため、母国の食品の品質と安全性を改善するために今回のプログラムをできる限り効果的に活用したいと考えています。初めにJICA-KIRINフェローシッププログラムに参加する機会を与えていただいたことについて、農研機構食品研究部門、保健・スポーツ省と在ミャンマー日本国大使館に感謝いたします。また、参加費用を提供していただいたことについて、キリンホールディングスに感謝いたします。そして、アドバイザーである久城真代先生を始めとする食品化学ハザードユニットの皆さんには、ジクロルボスアンモニア蒸気を利用した、各種寒天培地(ポテトデキストロース培地、グルコースイーストエキス培地等)におけるアフラトキシン産生菌の効率的な検出方法、ならびに薄層クロマトグラフィー法、そして高速液体クロマトグラフ法による毒素の分析方法についてご指導いただき大変感謝しています。研究が始まった当初は学ぶことすべてが新しく刺激的でした。作業方法、機材の名称、試薬の保管場所や使用済み機器の処分方法など、教えていただくことばかりですが、毎日の経験で慣れていくものと思います。

日本を訪れるのは今回が初めてですが、一番に気になったのは街がとてもきれいだということです。また、多くの日本の皆さんは親切で、思いやりがあり、勤勉で大変賢いという印象を持ちました。物価は高いですが店員さんは根気よく、親切に説明してくれるので買い物が好きになりました。そして交通システムが大変便利で安全なことも気に入りました。バスや地下鉄や電車は常に時間通りに走っています。1年間の日本での滞在でたくさんの良い経験ができるものと思います。

写真

ハタイチャノック カントゥロンさん Hataichanok Kantrong

  • タイ出身
出身国での所属
カセサート大学 IFRPD 食品加工・保存部門 研究員
研究テーマ
交流高電解を用いた果肉を含むジュースのミニマムヒーティング殺菌
研究室
食品加工流通研究領域 先端食品加工技術ユニット
アドバイザー
植村 邦彦 ユニット長
写真 写真

コメント

初めに、日本で研究を行うという貴重な機会をいただくことができたことについて、JICA、キリンホールディングス、そして農研機構食品研究部門の皆様に心から感謝申し上げます。また同時に、私のアドバイザーである植村邦彦先生には、大変貴重なアドバイスと親切なご支援をもってご指導いただいていることを大変ありがたく思っています。先端食品加工技術ユニットの皆さんは大変親切で話しやすく、そして何より熱心にご指導いただいています。また、こちらの研究領域は最新鋭の機器を備えているため質の高い調査研究を行うことができています。日本には一度訪れてみたいと思っていましたので、日本で滞在、研究活動、そして様々な土地への訪問ができる機会を得られたことは大変幸運なことだと思っています。

今回のプログラムにおける私の目標は、日本での研究や最先端の研究を行っている研究者の皆さんとのつながりを築くことを通じて、食品加工に関する新たな技術の詳細に関してより深い洞察を得ることです。タイに帰国した際は得られた知見を活かし、最新トレンドの研究を行い、私の所属する研究所のパイロット・プラントのみならずタイの食品業界の食品加工・生産技術を発展させたいと考えています。また、こうした知見は学生や中規模の食品会社にも伝えていくことによって、タイの研究所のスタッフとしての役目を果たしていきたいと思っています。

写真

ライ クオック ダットさん LAI Quoc Dat

  • ベトナム出身
出身国での所属
ベトナム国家大学ホーチミン市工科大学 化学工学部
研究テーマ
蛍光指紋による魚醤の迅速判別法
研究室
食品分析研究領域 非破壊計測ユニット
アドバイザー
蔦 瑞樹 上級研究員
写真 写真

コメント

ベトナムでは魚醤の製造と消費には長い歴史があり、今日のベトナム料理において最も重要な要素となっていますが、近年、原料(特にアンチョビ)の不足により、他の原料による製造が行われてきていることや、製造コスト削減のため従来と異なる製造方法が用いられるようになり、その結果、ベトナム国内で製造・消費される魚醤の間には差異が生まれ、それぞれの魚醤の特性を解析する効果的な方法もないことから、その品質を管理することが困難となっています。

蛍光指紋とは、励起・蛍光マトリックスやデータ・マイニングを活用して食品を迅速に分析するための技術で、製造や流通を含む食品業界では品質管理に用いられます。私の研究は蛍光指紋の魚醤製品の分析への応用です。この研究はベトナムの魚醤の品質管理の改善の大きく寄与することになりますが、私はこの研究で得られる成果は魚醤のみならず他の食品にも応用できる可能性があると考えています。

今回、JICA-KIRINフェローシッププログラムと農研機構食品研究部門のおかげで、食品研究部門という素晴らしい環境で研究を行う機会を得られたことに心から感謝しています。食品研究部門での研究はこれで2回目になります。前回は2年半(2009年〜2011年)ほどの研究期間でしたが、食品研究部門の創造性と生産性に満ちた素敵なスタッフと高度な研究施設に大変感銘を受けました。研究期間中は「第二の家族」とも言うべき鍋谷先生の研究室の皆さんと一緒に生活し、研究を行い、その中でたくさんの素敵な思い出ができました。今回再び蔦先生を始めとする非破壊計測ユニットの大きな支援の下で新たな興味深い領域の研究ができることとなりました。この研究により得られる知見と成果が日本とベトナムの協力関係にとって、また、農研機構食品研究部門とベトナム国家大学ホーチミン市工科大学との協力関係にとっても実り多いものであることを期待します。

※フェローシップ制度によるものではなく、JICAの技術協力により北海道大学在籍時に、農業・食品産業技術総合研究機構に派遣された。

写真

グエン ティ ミン フエンさん Nguyen Thi Minh Huyen

  • ベトナム出身
出身国での所属
ベトナム科学技術アカデミー 主席研究員
研究テーマ
高圧損傷した枯草菌の回復メカニズムに関する研究
研究室
食品研究部門 微生物機能ユニット
アドバイザー
稲岡 隆史 上級研究員
写真 写真

コメント

初めて日本を訪れたときから、日本に関しては大変良い印象を持っています。住宅は大変素晴らしく飾り付けられ、皆さんとても親切です。また、物事を実行に移す前に綿密な計画を立てるところやエネルギーを節約するところなど、日本の人々から学ぶことは多くあると思っています。

その後、再び日本を訪れる機会となったのは、日本学術振興会主催の第7回HOPEミーティングへの出席でした。ディナーレセプションでは天皇皇后両陛下にお目にかかりましたが、このような高貴な方々に直接お会いする機会は人生で初めてのことでしたので大変印象に残っています。(ベトナムには現在皇室は存在しないため、日本に来なければこのような機会はなかったでしょう。)私にとっての日本はこのように良い印象ばかりでしたので、三度日本を訪れ、日本の研究者とともに働く機会があればと思っていましたが、今回願い適ってJICA-KIRINフェローシッププログラムによって日本に戻ってくることができました。

今回のプログラムでは、私は稲岡隆史先生のご指導の下で高静水圧処理によって傷ついた枯草菌の回復メカニズムに関する研究を行っています。この研究は圧力とそれによるストレスに対して細菌に何が起きるのかをより深く理解するために重要なものです。高静水圧処理は今後食品業界でより活用されていくでしょうし、人類がより安全な食品を作るために必要となっていきます。

トランスクリプトームとメタボロームを用いた研究手法は私にとって初の試みであり、これが私の研究者としてのキャリアにおける知見と能力を高めてくれる一助となるものと思っています。また、農研機構の食品研究部門での研究期間中に同じフェロー研究員の皆さんやアドバイザーの皆さん、その他の友人たちとつながりを築けることは、私たち一人ひとりの今後のキャリアに有益なものとなるだろうと期待しています。

JICA、キリンホールディングス、農研機構食品研究部門には今回日本での研究の機会をいただくことができたことに感謝いたします。また、稲岡先生には私を受け入れてくださり、ご指導いただけることに感謝しています。研究期間中は家族のいるベトナムから遠く離れた日本での研究となりますが、毎日稲岡先生の笑顔を見られることが私にとって大変励みになっています。

写真

パニーアセルバム ヴィジャヤラジュさん Dr. Panneerselvam Vijayaraj

  • インド出身
出身国での所属
国立中央食品技術研究所(インド カルナータカ州マイソール)科学者
研究テーマ
肥満と糖尿病管理のための膵リパーゼ阻害によるカロリー摂取の減少
研究室
食品健康機能研究領域 栄養健康機能ユニット
アドバイザー
八巻 幸二 ユニット長
写真 写真

コメント

私はインドで生まれ育ち、バーラットヒダサン大学で博士号を取得しましたが、脂質研究ではアジアで第一人者とも言われるラム・ラジャセクハラン教授の研究室で指導を受けて脂質生物学者となれたことを誇りに思っています。私の主要な研究的興味は肥満や糖尿病といった生活習慣病の撲滅のため、脂質代謝酵素及びその抑制に関して理解することです。

今回JICA-KIRINフェローシッププログラムによって若手研究者を継続的に支援いただくとともに、農研機構食品研究部門にて食品科学技術分野の研究者としてのキャリアを伸ばすためのプラットフォームを提供していただいたことに、全てのフェロー研究員を代表して心からの感謝を申し上げます。農研機構食品研究部門は健康的な国家を作り上げるための科学的アプローチによって国家的な健康問題に取り組むという意味において、アジアにおいて活気のある食品研究所の一つです。アドバイザーである八巻幸二先生には私の研究への支援や実験戦略へのご示唆をいただき大変感謝しています。八巻先生は私が疲れているのを見るとすぐにお茶を入れてくれるので、その度に驚いてしまいます。そんな先生を始めとして家族のような研究室の皆さんと素晴らしい経験ができるため、八巻先生の研究室の一員となることができて大変幸運だなと感じています。

世界的に知られている日本人の特徴はいくつもありますが、今回日本での研究を行うまで知らなかったものもあります。どんな状況においても自らの人生を楽しもうとするところです。どんなに小さなことでも良いから、1日に1つのことを成し遂げることを意味する「一日一善」を考えながら仕事を行っています。ただ返事をしているだけでなく、相手の言っていることをよく理解しようとしたり、口数は少ないですが多くのことを成し遂げます。無償で良い行いをして周りの人を幸せにしようとします。そう思うと、私は今とても素晴らしい人々の中で研究活動を行えているのだと感じます。来年筑波の桜を見るのを楽しみにしています。

[ここからフッタです。]

© 2007 Kirin Holdings Company, Limited.

先頭へジャンプ