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社長メッセージ経営環境への認識とキリンのビジョン・戦略

綜合飲料事業

現在の環境変化には、価値創造を軸として臨む

キリングループの綜合飲料事業における外部環境は、2つの大きなトレンドに直面しています。1つは、特に先進国における、少子高齢化の進展などによる市場成長の頭打ちです。
これを背景に、グローバル企業による世界的な業界再編が起こりました。もう1つは、消費者の生活スタイルの変化に伴う嗜好の多様化・個別化です。これを受けて、巨大なグローバルブランドも、これまでのプレゼンスを維持することが困難となっています。
このような中で、成長余地が限られたパイの奪い合いに終始することは、キリングループの企業価値の向上に寄与しないと考えます。私たちは、バリューチェーンにおける優位性を活用し、お客様にとっての新しい価値を創出することで、持続的に成長していく道を選びます。

新たな価値創造により持続的成長を可能とするグループの強み

キリングループは、常にお客様に新たな価値を提供することで競争環境の変化を生き抜いてきました。世界で初めて一番搾り麦汁だけを使用した「一番搾り」、ペットボトル入りの本格紅茶というそれまでにない市場を切り拓いた「午後の紅茶」、斬新なコンセプトでRTD※1市場を一気に拡大した「氷結®」などはいずれも、お客様とともに新しい生活文化を創造し、ロングセラーブランドとなっています。また、ビール醸造で培った発酵・バイオ技術は、バイオ医薬品の開発と安定した品質での生産体制を実現させて、医薬・バイオケミカル事業をグループのコア事業へと成長させました。
こうした過去の価値創造を通して、私たちは、他社にはない独自の強みを持ったバリューチェーンをつくり上げてきました。グループ事業の共通基盤である発酵・バイオ技術に根差し幅広いものづくりを可能とする研究開発、多様な商品・サービスを効率的かつ高品質で形にしてお客様に届けるサプライチェーン、そして、お客様一人ひとりのニーズを深く洞察しイノベーションを牽引するマーケティングです。これらを一層有機的につなげることにより、ますます多様化するお客様一人ひとりの嗜好に対応した新たな価値を創造し、既存事業の収益性を高めていくことができると考えています。
また、これらの価値創造基盤は、新たなマーケットへ進出する上でシナジーを発揮します。2015年にキリングループの一員となったミャンマー・ブルワリーの統合プロセスでは、私たちの生産技術やマーケティング力が最大限に発揮されました。今後の市場成長に伴い必要となる更なる生産能力の増強や営業力の強化などにも、グループがこれまで培った経験や知見が生きてきます。こうしたシナジー実現の蓄積は、成長市場である東南アジアでのビール事業を拡大していく上で大きな武器になります。

  • ※1栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料。Ready to Drinkの略。

医薬・バイオケミカル事業

グローバル化と新薬創出力の強化

キリングループのもう一つの核である医薬・バイオケミカル事業は、抗体医薬品などのバイオ医薬を強みとしています。バイオ医薬品は、がんや自己免疫疾患など、これまで治療が難しいとされてきた病気に対し、副作用が少なく高い治療効果を発揮することが期待されています。その一方、特に日本では、医療費抑制策の進展に伴う後発医薬品の浸透や薬価制度の大幅な改定により、医薬品市場の伸びは鈍化しています。こうした中で同事業が長期にわたり成長を続けるためには、グローバル競争力と新薬創出力をさらに強化する必要があります。

長期的視野に立ち、グローバル戦略品の上市と新領域の育成に注力

私たちのグループで同事業を担う協和発酵キリンは、「ポテリジェント技術」や「ヒト抗体産生技術」など、抗体医薬品の研究開発における世界トップクラスの技術力を有しています。それらを最大限に活用したグローバル戦略品を欧米で速やかに上市することが、目標である2020年の飛躍を実現するために不可欠です。また、抗体医薬以外の領域で培った最先端の創薬基盤技術を活用し、核酸医薬や再生医療など、次世代の有望な新領域における魅力的なパイプラインの構築も進めていきます。2016年から開始した同社の5か年中期経営計画の前半では、これらの飛躍に向けた準備段階として、短期的な増益よりも積極的な開発投資を優先していきます。

社会とともに持続的に成長する企業を目指す

キリングループの大きな特徴は、綜合飲料事業と医薬・バイオケミカル事業を併せ持つユニークな事業ポートフォリオにあります。私たちグループが、これからも新たな価値を創造し、持続的な成長を実現していくために、この特徴を最大限に活かしたいと考えています。社会と共有できる価値の創造(CSV※2)は、それに向けたグループ経営の根幹となる戦略の枠組みであり、これまでに述べた価値創造基盤の活用と強化につながるものです。
世界経済の数十年にわたる成長の影で、生活習慣病や地球温暖化など、深刻な社会課題が増加しています。それを背景に、企業がその解決に果たしうる役割が大きくクローズアップされています。また、特に成熟市場においては、お客様が企業とその商品・サービスに求める価値も変化しています。優れた機能や魅力あるデザインだけでなく、社会を良くすることに役立つかどうかが新たな選択基準となりつつあるのです。
2012年にCSVのコンセプトを日本企業としていち早く導入して以来、各事業において個別に成功例を積み上げてきましたが、今回「CSVコミットメント」の策定によってそれをさらに一歩進め、キリングループとして進むべき方向性を明確にしました。事業に関連が深く強みを活かせる「健康」「地域社会」「環境」を重点的な社会課題として設定し、各課題において私たちの事業がどう貢献したいかを、その達成に向けたアプローチと成果指標も含めて宣言したものです。内外の知見を結集し、綜合飲料事業と医薬・バイオケミカル事業の枠を超えたイノベーションの創出などにより、私たちの価値創造基盤を一層厚くしていきます。

キリングループは、社会的価値の創造と経済的価値の創造を両立し、社会とともに持続的に成長していくことを目指します。

  • ※2Creating Shared Valueの略。社会課題への取り組みによる「社会的価値の創造」と「経済的価値の創造」の両立により、企業価値向上を実現すること。

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