2008年4月4日

キリン食生活文化研究所 レポートVol.7
「新社会人の飲酒意識と仕事観」に関する調査について
〜入社した会社で確実にキャリアアップ!自己啓発にも積極的な現状肯定型の堅実派〜

 キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)のキリン食生活文化研究所では、食をとりまく様々な情報をレポートとして随時お知らせしています。昨年に引き続き、今春社会人となった普段お酒を飲む男女を対象にインターネット調査を実施し、843名の有効回答をいただきました。

【トピックス】

  • ■新社会人が普段良く飲むお酒は「チューハイ」や「カクテル」で、社会人になったら飲みたいお酒は「ワイン」(44%)と「ビール」(42%)。2005年の調査開始から定番の顔ぶれ。
  • ■社会人になったらお酒を飲む機会が増えると答えた人は7割強で、優先したい相手では“会社関係優先派”が昨年度より7ポイントアップ。“プライベート優先派”も同性の友人を中心に増加傾向。
  • ■仕事観では、「入社が決まっている会社でずっと働きたい」(53%)がトップで、2005年の3位から大幅にポイントアップ。一方「転職しても自分のやりたい仕事をしたい」(33%)は、同年の1位から大幅にダウンし、順位の入れ替えが起きている。どこまで出世したいかでは「管理職クラス」が2005年と比べて上昇していることから、入社した会社で確実に地位を向上させようとする現状肯定の傾向が見られる。
  • ■仕事のほかにやってみたいことでは、「スキルアップを目的とした自己啓発」「資格などの取得」「社会人マナーを身に付ける」がトップ3。社会人としての自己啓発にも積極的な姿勢がうかがえる。
  • ■最近の日本の景気について聞いたところ、「景気回復は一段落した」(56%)、「不景気になりつつある」(32%)と9割近くが景気の減退を感じている。
  • ■憧れのビジネスマン、ビジネスウーマンは、男女ともに昨年から1位が変わり、ビル ゲイツさんと野口美佳さん。

 新社会人の飲酒に関する意識では、普段飲むお酒は「チューハイ」や「カクテル」が多く、社会人になったら飲みたいお酒は「ワイン」や「ビール」で2005年の調査開始以来定番の顔ぶれです。
 社会人になったらお酒を飲む機会も増えると考えているようで、 優先したい相手を聞いたところ、“会社関係優先派”(64%)が昨年より約7ポイントアップ。また“プライベート優先派”(26%)も同性の友人を中心に増加しています。また、飲み会での話題は「仕事について聞きたい」(64%)「職場の人間関係などについて聞きたい」(54%)など仕事関係の話題が中心となっています。

 仕事観では、「入社が決まっている会社でずっと働きたい」(53%)がトップとなり、2005年と比較すると、18ポイントの大幅増となりました。一方2005年に1位だった「仮に転職しても自分のやりたい仕事をしたい」(33%)は3位で大幅にポイント落とし、順位の入れ替えが起きています。どこまで出世したいかでは「専門職としてエキスパートを目指す」(24%)が最多で、「管理職クラス」(22%)が2005年と比べて上昇していることから、入社した会社で確実に地位を向上させようとする現状肯定の傾向が見られます。
 仕事のほかにやってみたいことでは、「スキルアップを目的とした自己啓発」「資格などの取得」「社会人としてのマナーを身に付ける」がトップ3で、社会人としての自己啓発にも積極的な姿勢がうかがえます。
 バブル期を上回る売り手市場と言われ、複数の内定を獲得した人も少なくない今年の新社会人ですが、景気の減退感や経済の先行き不安な中、自己研鑽の努力を忘れずスキルアップに取り組む現状肯定型の堅実な姿勢がうかがえます。

 また、憧れのビジネスマンとビジネスウーマンでは、マイクロソフトコーポレーション会長のビル ゲイツさんと株式会社ピーチ・ジョンの代表取締役社長の野口美佳さんがトップとなりました。