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2009年8月11日

キリン食生活文化研究所 レポートVol.18
2008年世界主要国のビール生産量
〜世界のビール総生産量は、低迷する経済の影響を受けながらも、過去最高を記録!!
7年連続1位の中国は、4,000万klを突破〜

 キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)のキリン食生活文化研究所では、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、2008年の世界主要国および各地域のビール生産量をまとめました。この調査は1974年分から統計開始しています。

【トピックス】

  • ■世界の総生産量は1億8,110万kl(前年比1.2%増)で、東京ドーム約146杯分(前年比1.7杯増)に相当。
  • ■国別では、7年連続で中国(5.5%増)がNo.1となり、初めて4,000万klを突破した。近年大幅な伸びを続けていたロシア(第3位、0.6%減)は、対前年増加率が頭打ちとなった。
  • ■地域別では、ヨーロッパ(1.1%減)が12年ぶりに減少。アジア(3.9%増)の構成比は、0.8ポイント増加し、31.3%に拡大。地域別で最大のヨーロッパ(32.1%)に迫っている。
  • ■BRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国計)は6,377万kl(3.4%増)で、世界の総生産量の35.2%を占めた。特にインド(第30位、10.6%増)は大きく増加。

 2008年の世界のビール総生産量は、前年比214万kl増(1.2%増)の1億8,110万klとなりました。東京ドームをジョッキに見立てると、約146杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl)に相当します。世界の総生産量は1985年以降24年連続で増加を続けていることになります。
 対前年増加率は1.2%で、1974年の統計開始以来、最大の増加率(5.7%増)を記録した前年に比べると縮小し、2008年秋以降の世界金融危機がビール市場にも影響していると考えられます。

1.地域別生産量(表1)

 地域別では、ヨーロッパと北米を除く全ての地域で、対前年で増加しました。
 構成比が最大のヨーロッパは、近年大幅な伸びを続けていたロシア(0.6%減)をはじめ、ドイツ(1.1%減)、イギリス(3.6%減)など主要国の減少から、1.1%の減少となりました。
 アジア(3.9%増)は、国別1位となった中国(5.5%増)、韓国(4.1%増)、フィリピン(2008年第27位、4.3%増)、インド(同第30位、10.6%増)が貢献し、構成比を0.8ポイント伸ばしました。この結果、地域別の構成比は、1位のヨーロッパ(32.1%)に2位のアジア(31.3%)が迫っています。
 また、数量は少ないものの、中東(7.5%増)は、トルコ(2008年第31位、7.6%増)の好調により、増加率は地域別で最大でした。

2.国別生産量(表2)

 今回、上位25位以内に、ナイジェリアが入りました(2008年度第25位、2007年第27位)。また、ブラジルがドイツを抜いて4位となりました。
 2002年以来7年連続で1位の中国は、原材料の高騰や世界金融危機の影響を受け、4年ぶりに1ケタ増となりました。また、近年大幅な伸びを続けていたロシアも、消費減退の影響を受け、対前年増加率は頭打ちになりました。
 上位国では、ルーマニア(7.0%増)、韓国(4.1%増)、アルゼンチン(6.9%増)、ナイジェリア(14.1%増)が、高い増加率を示しています。
 日本は、原材料の高騰による各社の価格改定、少子高齢化・嗜好の多様化などの影響により、4年連続減(2.8%減)となりました。

3.10年前との比較(表3)

 2008年の世界のビール生産量を10年前と比較すると36.5%増となりました。国別では、中国が2.1倍(2008年第1位:108.9%増)、ロシアが3.4倍(同第3位:235.8%増)、ウクライナが4.7倍(同第11位:369.0%増)となっており、急速に市場が拡大したことが分かります。また、タイ(同17位:122.7%増)やベトナム(同21位:225.7%増)、ナイジェリア(同25位:266.7%増)でも増加が顕著で、新興諸国の今後の動向が注目されます。一方、アメリカ合衆国(2008年第2位:1.5%減)、ドイツ(同第5位:7.9%減)、日本(同第7位:15.0%減)、イギリス(同第8位:12.7%減)は10年前に比べて減少していることから、これらの国での市場の成熟化がうかがえます。

 なお、1989年に第4位となった日本は、その後1995年にブラジル、2002年にロシア、2003年にメキシコに抜かれて以来、第7位を保っています。

注:日本の生産量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計。

出典:各国ビール協会などへのアンケート調査(当社が実施したもの)
The Barth Report Hops 2008/2009 (BARTH−HAAS GROUP)

(表1)2008年 地域別ビール生産量

※日本の生産量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計

2008年地域別ビール生産量構成比

    【解説】
  • ヨーロッパと北米を除く全ての地域で増加。
  • 成長傾向にあるアジアは、中国(5.5%増)が牽引し、アジア全体の構成比を、対前年で0.8ポイント伸ばした。
  • 最大地域のヨーロッパは、近年大幅な伸びを続けていたロシア(0.6%減)やドイツ(1.1%減)、イギリス(3.6%減)など上位国の減少により、12年ぶりの減少。

参考:世界の総ビール生産量増加率の推移


新しくウィンドウが開きますクリックすると拡大グラフを表示します

参考:2008年 世界の総ビール生産量のジョッキ換算

(表2)2008年 国別ビール生産量

※日本の生産量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計

    【解説】
  • 2002年にアメリカ合衆国を抜いて以来7年連続で1位の中国は、生産量4,000万klを超え、アメリカとの差を1,802万klまで広げた。経済発展などに伴う個人所得増加、生活水準の向上により、飲用層が拡大していることなどから、今後も成長が予想されるが、2008年は、原材料の高騰や世界金融危機の影響を受け、5.5%増と4年ぶりに1ケタ増にとどまった。
  • 近年大幅な伸びを示し、2007年に初の生産量第3位となったロシアは、2008年は0.6%減と対前年増加率が頭打ちとなった。消費減退の影響を受けたと思われる。
  • 中南米では、BRICsの一角であるブラジルがドイツを抜いて第4位となった。ブラジルは、安定した経済成長による国内消費の好調により成長を続けていたが、2008年は0.4%減となっている。
  • 上位25カ国の中でトップの増加率を記録したのは、ナイジェリア(14.1%増)で、ルーマニア(7.0%増)、アルゼンチン(6.9%増)、中国(5.5%増)が続く。
  • 日本(2.8%減)は、原材料の高騰による各社の価格改定、少子高齢化、嗜好の多様化などの影響により、減少となった。

(表3)2008年 国別ビール生産量〜10年前との比較〜

※日本の生産量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計

    【解説】
  • 2008年の世界のビール生産量を10年前と比較すると36.5%増となった。
  • 国別では、中国が2.1倍、ロシアが3.4倍になったほか、ウクライナが4.7倍、ルーマニアやタイ、ベトナム、ナイジェリアも高い増加率となっている。

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