2011年4月28日

<参考資料>
バリューチェーンCO算出基準を策定し、排出量削減を促進
〜環境活動の信頼性・透明性向上に向けて、『スコープ3』の第三者格付を取得〜

 キリングループでは、「事業を通じてのCSR活動」の大きな柱として「低炭素企業グループの実現」を掲げ、バリューチェーン全体のCO排出量を2050年までに1990年比半減という高い目標を設定し、取り組みを進めています。その一環として、このたびグループ独自の「バリューチェーンCO算出基準」を策定し、バリューチェーン全体のCO排出量の把握を完了するとともに、策定した算出基準の信頼性・透明性の確保を目的とし、株式会社トーマツ審査評価機構の第三者格付けである『スコープ3』格付を取得しました。キリングループは同社の『スコープ3』格付け取得第一号となります。

 算出基準策定にあたり、CO排出量については、キリングループが把握している自社のデータを基に、業界団体による公表データを活用し、CO排出原単位については、国や業界団体、産業連関表に基づくデータなどを用い、WRI/WBCSDが策定中の国際的なガイドラインであるGHGプロトコル・イニシアチブ※1のスコープ3・スタンダード※2の算定基準に準拠して、独自の基準を策定しました。

  • ※1 1998年にWorld Resources Institute:WRIとWorld Business Council for Sustainable Development:WBCSDによって共同設立され、温室効果ガス(GHG)排出量算定と報告に関する基準を開発・利用促進する国際的取組み。
  • ※2 GHGプロトコル・イニシアチブで策定中のGHG排出量算定・報告基準。排出源から発生しGHGの直接排出となる範囲を「スコープ1」、電気・蒸気・熱等の使用に伴うGHGの間接排出である範囲を「スコープ2」とし、それを除くその他のGHGの間接排出を「スコープ3」と定義する。

 さらに、今回参考としたスコープ3算定基準が開発中であることを考慮し、外部公表における信頼性・透明性を評価するために、第三者機関であるトーマツ審査評価機構社による格付けを導入しました。

 今後は、CO排出量削減の中長期目標※3の下、算定されたバリューチェーンにおけるプロセス毎の排出量に基づき、引き続き「省資源」「省エネルギー」「環境提案商品」の取り組みを強化することで、効率的・効果的にCO排出量を削減し、事業を通じた環境活動を推進していきます。

  • ※3 CO2排出量をバリューチェーン全体で、2050年までに1990年比で半減、「製造、物流、オフィス」については、2050年までCO2排出量を毎年1%以上削減、国内の「製造、物流、オフィス」については、2015年には1990年比で35%削減することを2009年8月に目標として設定。

 キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。

「キリングループバリューチェーンCO算出基準」算出結果

■算出結果

■『スコープ3』の各カテゴリーと「キリングループバリューチェーンCO算出基準」との相違点

  • ※スコープ3カテゴリーについては「GHGプロトコル−Corporate Value Chain (Scope 3) Accounting and Reporting Standard」(2010年11月版 2次ドラフト)を元に仮訳しています。
  • ※今回の算出では、削減取り組みが可能な活動を優先的に算出対象としたため、上記スコープ3カテゴリー一覧のうち2、6、7、8、9、11、12の各カテゴリーについては算出対象から除外しています。また、14、15カテゴリーについては該当いたしません。

■トーマツ審査評価機構『スコープ3』格付け結果

適用項目 スコープ3/報告書の発行/回答 スコープ3の取組範囲 スコープ3の温室効果ガス削減への取組 取組内容の信頼性・透明性 ISO14001認証取得 スコープ3/質問票による格付(スコアカード)
格付 AAA AA AAA AA AA AAA

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