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2011年9月6日

ウイルス感染防御を担う免疫細胞を活性化する乳酸菌を発見
〜プラズマサイトイド樹状細胞活性の研究成果をウイルス学会で発表〜

 キリンホールディングス株式会社(社長 三宅占二)のフロンティア技術研究所(横浜市金沢区、所長 水谷悟)は、小岩井乳業社と共同で、乳酸菌Lactococcus lactis の一種が、動物でウイルス感染防御における免疫賦活効果を示すことを見いだし、この研究成果を9月11日に開催される第59回日本ウイルス学会学術集会にて発表します。乳酸菌の免疫賦活作用については、これまで一定の研究成果が確認されていますが、今回新たにウイルス感染防御における免疫賦活作用を示す乳酸菌を特定しました。

 プラズマサイトイド樹状細胞は(pDC)※1は、ウイルス感染時に活性化し、サイトカイン※2の一つであるIFN※3−αを産生する、ウイルス排除反応をつかさどる細胞ですが、これまでpDCを直接活性化させる乳酸菌は知られていませんでした。今回の研究において、マウス由来pDCに、31菌種・125株にわたる乳酸菌株を添加したところ、pDCを活性化して、IFN−α産出を誘導できる株はわずか13株であり、その中でも、Lactococcus lactis に属する特定の株が特に高い活性を示し、また活性本体が同株のDNAであることが確認されました。また、同株をマウスに経口投与したところ、IFN−αの増強効果やpDCの活性化が確認されました。

  • ※1 1997年に血液中から発見された新しい免疫細胞。体内でウイルス感染防御を専門的に担っている。
  • ※2 免疫細胞から分泌されるタンパク質で、特定の細胞に情報伝達することで活性化を促進し、免疫、炎症に関与するものが多い。
  • ※3 インターフェロン。3つのタイプに分類されるが、このうちタイプ1に属するIFN-αは抗ウイルス作用の中心的役割を果たす。

 さらに、免疫活性作用のメカニズムについて解析を行ったところ、pDCの活性化における作用レセプターはTLR9※4であることが判明しました。また、この乳酸菌のIFN−α以外のサイトカイン誘導について確認したところ、他の抗ウイルスサイトカインであるIFN−λ※5についても高い産出量が示されました。

  • ※4 トール様受容体と呼ばれる外敵の侵入を感知する受容体。TLR9は特に外敵のDNA成分に反応すると言われている。
  • ※5 インターフェロンラムダ。IFN-αと同様、抗ウイルス効果を有するが、特に腸管感染性ウイルスに対して著効を示すことが示されている。

 これらのことから、乳酸菌Lactococcus lactis の一種が、TLR9を作用点としてウイルス感染防御における免疫活性を賦活する物質であることが明らかになりました。また、同株はチーズなどの乳製品に応用されるLactococcus lacitsに属する乳酸菌であり、安全性が高い免疫賦活物質として、今後食品などへの応用が期待されます。

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