2012年4月23日

2012年度「国連大学キリンフェローシップ」プログラムを支援
〜アジアの抱える食糧問題の自主解決を目指し、食品科学研究員育成をサポート〜

 キリンホールディングス株式会社(社長 三宅占二)は、CSR活動の一環として、2012年も「国連大学キリンフェローシップ」を支援します。フェローは、それぞれの研究テーマについて1年間、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所(茨城県つくば市)の指導のもと研究活動を行います。
 また、4月25日に国際連合大学本部(東京都渋谷区)にて、2011年度フェローの研究成果発表会とプログラムの修了式を開催します。

 近年、アジア諸国は大きな経済発展を遂げていますが、一方で、慢性的な食糧・栄養不足などの多くの食糧問題を抱えています。このプログラムは、フェローたちが、食品科学分野における基礎研究・応用技術の研究を行い、習得した知識と技術を各々の国で普及させ、食糧問題の自主解決を図ることを支援し、ひいてはアジア諸国の振興・発展に貢献することを目的としています。当社は、アジア・オセアニアの「食と健康」を事業領域とするグループとして、1993年から継続的にこのプログラムを支援し、これまでアジアの9カ国から93名の研究員を受け入れています。2012年度は、新たなフェローをインド、インドネシア、タイ、中国の4カ国から計5名を受け入れます。

 「国連大学キリンフェローシップ」に参加する研究員は、アジアの各大学や研究機関の推薦を受けた優秀な代表者の中から、国際連合大学とその提携機関の一つである独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所により選出します。フェローたちは、同研究所で1年間の研修活動を行うほか、学会・国際シンポジウムなどへの参加を通じて見聞を広め、ネットワークを構築します。また、当社の研究所・工場ならびに国内の大学研究室などへの訪問を通じて、日本の文化や社会についての理解も深めていきます。1年間の研修活動を終えた後も、帰国後2年間にわたって研究開発に要するフォローアップ支援費を支給することで、日本とアジア諸国との学問領域を超えた長期にわたる交流に貢献します。

 キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。

「2012年度新フェロー」(2012年4月末〜2013年4月末予定)

ウィッチャ トレスワン <タイ>
所属 :カセサート大学 研究員
研究テーマ :機能性食品成分を内包した単分散マイクロ・ナノ分散系の作製と特性評価に関する研究
ヌグラハ エディ スヤトマ <インドネシア>
所属 :ボゴール農業大学 講師/研究員
研究テーマ :青果物MA(Modified Atmosphere)包装における微生物管理
マヘジビン カーン <インド>
所属 :国立中央食品研究所 研究員
研究テーマ :大腸菌の環境ストレス応答に関する研究
ミャオ リリ <中国>
所属 :中国科学院微生物研究所 研究員
研究テーマ :複合酵素系を用いた高付加価値糖質調製
リ フェンジュエン <中国>
所属 :天津科技大学 准教授
研究テーマ :伝統発酵食品中の血圧に関与する成分の研究

「2011年度フェロー」(2011年4月末〜2012年4月末修了)

アダウィヤ デデ <インドネシア>
所属 :ボゴール農業大学 講師
研究テーマ :食品の物理的及び感覚的性質に関する研究
スカッタ ウドムラク <タイ>
所属 :カセサート大学 研究員
研究テーマ :タイ産熱帯果実およびその加工副産物由来のエキスに含まれる機能性成分に関する研究
ツァン シャオフン <中国>
所属 :鄭州大学 准教授
研究テーマ :ネギ科野菜に含まれる生活習慣病予防効果成分の研究
ツァン ジンシアン <中国>
所属 :吉林大学 講師
研究テーマ :高性能酵素の作出技術の開発
ヤダハリ ナレッパ スリラマ <インド>
所属 :国立中央食品研究所 研究員
研究テーマ :豆科作物の生物活性評価による生化学的検討

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