
缶コーヒーの商品開発で、レギュラーコーヒーユーザーにも満足していただける味覚の開発に取り組み、新技術「Deep Body製法」を開発しました。従来のドリップではあまり利用できていなかった成分を焙煎豆から抽出し、コーヒーに加えることで香ばしく力強い味わいを引き出す技術です。

緑茶飲料のみずみずしく甘いおいしさを追求し、茶葉への火入れを従来よりも控えめにすることで茶葉の青々しい香り「青香(あおか)」を実現し、摘んで4時間以内に-30°C以下で保存した生茶葉からおいしさを抽出した「生茶葉抽出物」の味わいを引き立たせることに成功しました。
省資源化とリサイクル適性の向上につながる技術開発に取り組む中で、2003年、コンピューターデザインシミュレーション技術を駆使して63gから42gへ軽量化した2LのPETボトル(ペコロジーボトル)を「アルカリイオンの水」に導入し、2005年には「生茶」などに、2008年には「午後の紅茶」1.5Lにも展開しました。さらに2010年、38gの軽量化ボトルを開発し、順次、すべての2L製品に導入していきます。PET樹脂資源の節約とともに、つぶしやすさやリサイクル適性が向上し、さらに持ちやすく注ぎやすいユニバーサルデザインも実現しています。
ペコロジーボトルは、高度な微生物制御技術に基づく常温無菌充填システムの導入により、ボトルの耐熱性が不要となり可能となったもので、9世代もの進化を遂げています。この技術は、中国、ベトナムの子会社にも導入し、高付加価値で高品質なPETボトル商品の生産に活用されています。ボトル以外でも、キャップの素材単一化と軽量化、ラベルの薄肉・軽量化に積極的に取り組んでいます。
なお、NEWペコロジーボトルは、社団法人日本包装技術協会主催「2010日本パッケージングコンテスト」の「適正包装賞」、アジア包装連盟主催「アジアスター2010コンテスト」の「アジアスター賞」、世界包装機構主催「ワールドスター2010コンテスト」の「ワールドスター賞」を受賞し、3大会でのトリプル受賞を達成しました。いずれのコンテストでも、軽量化とユニバーサルデザインを両立させた技術が高く評価され、受賞に結び付きました。

キリンビバレッジは、使用済みPETボトルを新しいPETボトルにリサイクルする「ボトルtoボトル(BtoB)」への取り組みの一環として、2012年、「メカニカルリサイクルPET」と植物由来の「バイオPET」原料を組み合わせた新しいPETボトルを、日本で初めて導入しました。
バイオPETは、すでに2010年から一部使用を開始していたもので、サトウキビから砂糖を精製した後に残る廃糖蜜を原料として製造されるエチレングリコールをPET原料の一部に用いています(下図1参照)。
このバイオPETに加え、新たに採用したのが、使用済みPETボトルを新しいPETボトルに再利用するメカニカルリサイクルPETです。下図2のように、回収したPETボトルから異物を取り除き、フレーク状に粉砕した後にアルカリ洗浄します。そして、減圧下で加熱処理して不純物を除去し、飲料用PET樹脂に再生します。原料となる使用済みPETボトルは、自動販売機の横などで回収する事業系PETボトルよりも清浄性の高い、容リ系PETボトル(容器包装リサイクル法によって消費者が洗浄後、分別排出し自治体が回収したPETボトル)の使用からスタートしています。さらに、リサイクル工程の不純物の除去能力を代理汚染試験結果により確認するとともに、リサイクル工程品質確認のための検査法を確立し、定期的に検査実施しすることも含めて安全を保証しています。
新しいPETボトルは、メカニカルリサイクルPETを10%、バイオPETを27%、石油由来成分63%の割合で混合しています。これにより、石油由来のPET原料を約37%、同じくCO2排出量を約27%削減できます。容リ系ペットボトルは消費者のご協力のおかげで高品質な資源となっています。今後、さらに研究を進めることで、メカニカルリサイクルPETの混合率を高めていき、このような資源の国内循環に、より一層貢献していきます。



ペットボトルの内面に炭素を均一にコーティングするダイヤモンドライク・カーボン(DLC)コーティング技術を開発しました。酸素や炭酸ガスの透過を大きく減少できるほか、香り成分の吸収や吸着も少ないので、ペット入りのホット茶などを長期間、おいしく味わえるようになりました。

微生物迅速測定装置の開発に続き、2005年、果汁飲料などの危害微生物を効率的に検査できる検出キットを独自に開発しました。日本果汁協会統一検査法として認定され、清涼飲料業界で広く使用されています。

微生物の細胞をナノレベルで評価する「ナノサーチ技術」を開発し、2010年、第20回日本清涼飲料研究会において、「日本清涼飲料研究会賞」を受賞しました。この技術により、殺菌耐性が高く検出が困難といわれる芽胞形成細菌(芽胞菌)の耐性の確認が、簡便かつ短時間で判断できるようになりました。
注)組織名は掲載当時のものです
- キリンビバレッジ ニュースリリース 2012年1月5日 日本初!メカニカルリサイクルペット原料と植物由来ペット原料を組み合わせた環境配慮型ペットボトルを導入
- キリンビバレッジ ニュースリリース 2010年5月18日 さらなる環境負荷低減をめざしたNEW「ペコロジーボトル」を開発
- キリンビバレッジ ニュースリリース 2010年11月16日 <ご参考>環境配慮型容器NEW「ペコロジーボトル」 キリンビバレッジで初めて「アジアスター賞」「ワールドスター賞」を受賞
- キリンビバレッジ ニュースリリース 2010年10月27日 <ご参考>微生物細胞をナノレベルで評価する「ナノサーチ技術」が「日本清涼飲料研究会賞」受賞
- 研究開発分野 国内飲料
- 研究開発体制 キリン
- 研究開発体制 キリンビール
- 研究開発体制 キリンビバレッジ

