2010年10月6日

「キリングループ生物多様性保全宣言」を策定
〜自然の恵みを受けて事業活動を行う企業グループとして、自然と共生する社会づくりに貢献〜

 キリンホールディングス株式会社(社長 三宅占二)は、生物多様性の持続可能な利用および保全に向けて、このたび「キリングループ生物多様性保全宣言」を策定しました。
 当社はこれまでも同宣言の内容に基づいた事業活動を展開してきましたが、近年、生物多様性の保全が地球規模の社会的課題となる中、新たに「キリングループ生物多様性保全宣言」として取り組み方針を定めることで、生物多様性保全の重要性を再確認するとともに、生物多様性に配慮した事業活動を強化し、自然と共生した豊かな社会の実現に貢献していきます。

 キリングループは、大地の恵みを糧に業を営む企業グループとして、様々な事業活動を行っており、将来にわたって「食と健康」の価値を提供し続けるために、事業を通じた環境問題の解決への貢献を考え、実践しています。グループ全体の重点テーマとして「低炭素企業グループの実現」を掲げ、2009年8月にはCO排出量削減の中長期目標を設定し、事業活動全てのバリューチェーンにおけるCO排出量の削減に取り組んでいます。

  • ※キリングループは、CO排出量をバリューチェーン全体で、2050年までに1990年比で半減、「製造、物流、オフィス」については、2050年までCO排出量を毎年1%以上削減、国内の「製造、物流、オフィス」については、2015年には1990年比で35%削減することを目標として定めるとともに、「省資源」「省エネルギー」「環境提案商品」に重点的に取り組み、グループ各社の事業活動に組み込んで展開しています。

 また、生物多様性保全活動においても、日々の事業活動における生物資源の適切な活用をはじめ、農地再生などによる持続可能な農業への支援、湿原での生態系保存や、一部の工場ではビオトープを設けて多様な種や生息地の保全を進め、環境教育の場としても公開しています。
 今後は、「キリングループ生物多様性保全宣言」に基づき、従来の活動を継続しながら、グループ各社の活動に生物多様性保全の視点を加え、さらに取り組みを強化していきます。

 キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。

【キリングループ生物多様性保全宣言】

 キリングループは、自然の恵みを原料に、自然の力と知恵を活用して事業活動を行っており、生物多様性の保全は重要な経営課題であると認識しています。将来に渡って「食と健康」の新たなよろこびを提供し続けるために、キリングループは、生物多様性保全のための様々な活動を積極的に行います。

■生物多様性に配慮した資源利用を推進します
世界中の人々が自然の恵みを持続的に享受できるように、生物多様性に配慮した資源の利用を事業活動全体において推進します。
■キリングループの持つ技術を活かします
「食と健康」の新たなよろこびを提供する企業として、事業活動を通じて保有する技術の応用により、生物多様性の持続可能な利用および保全に貢献します。
■ステークホルダーと連携して取り組みます
従来より取り組んでいる環境保全活動に生物多様性の視点を加え、お客様や地域のパートナーと連携し、生物多様性保全に継続して取り組みます。
■条約や法令に適切に対応します
生物多様性に係わる条約や法令を遵守し、生物多様性の恵みが世界中で活かせるように努力します。