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国際協力機構(JICA)とキリンホールディングスがアジアの食品科学研究員育成をサポートする「JICA-KIRINフェローシッププログラム」2年目を開始

独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency、理事長 北岡伸一、以下JICA)、およびキリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、アジアの食品科学研究員育成をサポートする「JICA-KIRINフェローシッププログラム」を2018年度も支援します。フェローはそれぞれの研究テーマについて1年間、茨城県つくば市にある国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門の指導のもとで研究活動を行います。
また、4月17日(火)に独立行政法人国際協力機構 東京国際センター(東京都渋谷区)にて、2017年度フェローの研究成果発表会とプログラムの修了式及び2018年度フェローの入校式を開催しました。

「JICA-KIRINフェローシッププログラム」に参加する研究員は、アジアの各大学や研究機関の推薦を受けた優秀な代表者の中から、JICAおよび当社と国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門により選出されます。フェローたちは、同研究所で1年間の研修活動を行うほか、学会・国際シンポジウムなどへの参加を通じて見聞を広め、将来の研究連携構築に役立てます。また、キリングループの研究所・工場ならびに国内の大学研究室などへの訪問を通じて、日本の文化や社会についての理解を深めていきます。1年間の研修活動を終えた後も、帰国後の研究開発に要するフォローアップ支援費を支給することで、日本とアジア諸国との食品科学研究を通して長期にわたる交流に貢献します。

キリンホールディングス株式会社は、「食と健康」を事業領域とする企業として、アジアの抱える食糧問題の自主解決を目指し、食品科学研究員育成をサポートするため、1993年から2016年まで20年以上にわたり「国連大学キリンフェローシップ」プログラムを支援してきました。「JICA-KIRINフェローシッププログラム」は、そのコンセプトを引き継ぎ、パートナーであるJICAとともにアジアの食品科学研究員育成の支援を続けているものです。今後は国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)への貢献なども視野に入れ、さらなる充実を図っていきます。

キリングループは「健康」「地域社会」「環境」という3つの社会課題に取り組み、お客様とともに幸せな未来を目指していきます。

2018年度「JICA-KIRINフェローシッププログラム」 フェロー一覧

フェロー氏名 国籍 学位 所属研究機関/役職
エムディー. アラファト アル マムン
Md. Arafat Al Mamun
バングラデシュ 博士 Centre for Advanced Research in Sciences, University of Dhaka
Senior Scientist
ムッツリ ヴェンカタ ラヴィ クリシュナ シャルマ
Mutturi Venkata Ravi Krishna Sarma
インド 博士 CSIR-Central Food Technological Research Institute
Scientist
イェン ミン トゥン
Yin Min Htun
ミャンマー 博士 Rice Division、Department of Agriculture, Ministry of Agriculture, Livestock and Irrigation
Staff Officer
チラポーン アナンチャイパッタナ
Chiraporn Ananchaipattana
タイ 博士 Rajamangala University of Technology Thanyaburi
Lecturer
ホア ティ ミン トゥ
Hoa Thi Minh Tu
ベトナム 博士 Institute of Biotechnology
Researcher