[ヘルスサイエンス領域]

静岡県浜松市に「浜松ウエルネス・ラボ」を設立

~キリン独自素材を活用した脳の健康サポートで、「予防・健幸都市浜松」実現へ貢献~

  • 研究開発

2020年02月18日

キリンホールディングス株式会社

当社は、これまでキリン独自素材の乳由来成分「βラクトリン」について研究を進めてきましたが、研究を進める過程で「βラクトリン」である「GTWYペプチド」以外のWY配列を有する認知機能改善ペプチドを確認しました。今後の可能性も含めて、これらの総称を「βラクトペプチド」とすることし、2020年12月以降の研究成果に関する発表については、「βラクトリン」のことを「βラクトペプチドの1つであるGTWYペプチド」と表記します。

2020年12月24日(木)

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、オムロン株式会社、SOMPOひまわり生命保険株式会社、第一生命保険株式会社、日本生命保険相互会社、日本調剤株式会社と共に、静岡県浜松市(鈴木康友市長)にて、2020年4月より官民連携のコンソーシアムを開始します。
当社は、地元医師会や大学、医療機関、参画企業や地元企業などと連携して「浜松ウエルネス・ラボ」を設立し、「予防・健幸都市浜松」の実現に向けて、さまざまな実証研究を通じて同市民の予防・健康づくりに貢献する取り組みを開始します。

厚生労働省と経済産業省は、令和2年度から予防・健康づくり健康増進効果を確立するための大規模実証実験を実施することを目指しています。浜松市は、厚生労働科学研究班による「大都市別の健康寿命」や日本総合研究所がまとめた「政令指定都市幸福度ランキング」で第1位に輝くなど、健康寿命に大変関心が高い都市として知られており、今回の浜松市での取り組みは、こうした国の動きを先取りするものとして注目されています。

「浜松ウエルネス・ラボ」での当社の主な取り組み

①「熟成ホップ由来苦味酸」および「βラクトリン」の軽度認知障害(MCI)対象の効果検証
軽度認知障害(MCI)の方を対象に、「熟成ホップ由来苦味酸」や「βラクトリン」の継続摂取が認知機能へ及ぼす作用を、社会福祉法人 聖隷福祉事業団、浜松医科大学と共同で検証します。実施にあたっては株式会社ファンケル(社長 島田和幸)と連携した取り組みを進めていきます。本取り組みを通じて、浜松市民へ脳の健康増進に関する啓発活動やソリューション開発を進めていきます。

②運動と栄養の組み合わせ介入による脳の健康サポートの検証
健康意識の高い浜松市のロコモーショントレーニングを行う高齢者の方を対象に、日常生活での栄養改善と運動の組み合わせによる、脳機能や運動機能を含めた健康への効果を浜松市と連携して検証します。本取り組みを通じて、栄養改善と運動の習慣化による脳機能を中心とした健康増進の検証を行い、浜松市民への啓発活動を進めていきます。

当社のねらい

厚生労働省の発表によると、2025年には認知症高齢者の数が約700万人(65歳の5人に1人)に増加するとされており、認知症や認知機能低下は大きな社会的課題となっています。
キリングループではこれまでカマンベールチーズの研究から「βラクトリン」、ビール苦味成分の研究から「熟成ホップ由来苦味酸」に認知症予防の可能性を見出し、健常人を対象とした臨床試験で各々の成分の継続摂取による認知機能改善を確認しています。今回、MCI対象の実証試験や運動と組み合わせによる実証試験などの取り組みを通じて、認知症予防、脳の健康サポートの検証を進めていきます。本取り組みを中心に、浜松市役所、社会福祉法人 聖隷福祉事業団、浜松医科大学、参画企業などと連携しながら、社会課題解決のための検討を進めていき、浜松市民の健康増進、「予防・健幸都市浜松」の実現にも貢献していきます。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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