2020年度「農芸化学女性企業研究者賞」を受賞

~ビールの品質を向上させる発酵技術に関する研究成果~

  • 研究開発

2020年03月12日

キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)の酒類技術研究所(所長 井戸田裕二)は、キリングループの独自製法である「発酵中にホップを添加する製法」が、ビール製品の品質向上に寄与することを見出しました。この研究成果が評価され、同研究所の土屋友理は日本農芸化学会「農芸化学女性企業研究者賞」を受賞しました。

受賞者

キリンホールディングス株式会社 R&D本部 酒類技術研究所 土屋友理

業績論文表題

「発酵中にホップを添加する製法による発酵促進とその応用」

研究の概要

ビール醸造において、発酵工程はアルコールを生成するのみではなく、製品の味や香りを左右すると共に、糖質やプリン体等の成分の生成や消失に関与するキーとなる工程です。本研究では、発酵工程の研究を精力的に行い、発酵中にホップを添加する製法により発酵が促進される効果が得られることを見出しました。また、ビール製品に望ましくない香りの発生を防ぎ、品質の向上に寄与することを明らかにしました。更に、発酵中にホップを添加することによって、ビール製品のプリン体を低減する画期的な発酵法の開発に繋げました。
これらの研究成果は、今後さまざまな商品に活用され、ビール品質のさらなる向上に貢献することが期待されます。

「農芸化学女性企業研究者賞」について

「農芸化学女性企業研究者賞」は、公益社団法人「日本農芸化学会」によって、企業において農芸化学分野の研究あるいは商品開発における顕著な成果に貢献した女性正会員に授与されるものです。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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